渡嘉敷島の子供たちは地域の宝物。
その輝く宝物たちが通う阿波連小学校があります。
毎年全校生徒が20人足らずの小さな小学校ですが、歴史はなんと100年にもなります。
その阿波連小学校へ通う子供たちは「あはりっ子」と呼ばれています。
観光地の子供らしく人なつっこい笑顔が特徴です。
この小さな小学校でも行事は盛大で、入学式も運動会もみんな地域の人たちが一緒になって参加します。
阿波連地区では子供がいなくても結婚していればPTA会員になり、子供が卒業しても継続して会員です。父兄だけでは人数が足りないためで、まさに地域一帯で島の宝を支えてるのです。
一大イベント!ハナリ遠泳
数ある行事の中でも夏に行われる遠泳は「あはりっ子」にとっては特別な行事です。
7月初めの小潮の時期に800m離れたハナリ島から阿波連ビーチまでを、全校生徒と先生、父兄や地域のボランティアの人たちと泳いで渡ります。
生徒の一人ずつに伴泳者がつき、上級生は補助器具を使わずパーフェクト完泳賞を目指して、下級生はお父さんたちと一緒に、お母さんやおばあちゃんたちが待つ阿波連ビーチ目指して泳ぎます。
体育の授業は真っ白なビーチ
6月にはいると体育の授業は阿波連ビーチでの水泳練習になります。
上級生は慣れたもので軽く泳ぎだします。
しかし新1年生にとっては初めてなのでビクビク・ドキドキの練習になります。
初めは先生と手を繋いで海に顔をつけるところから始まる子もいます。
もちろん初めて島に赴任した先生も海での授業に悪戦苦闘です。
海の中を覗いてキャーキャーとはしゃぐ子供たちと先生の大きな歓声が阿波連ビーチに響きわたります。
パパは特訓、ママは感激
この遠泳は父兄にとっても一大行事です。
家庭によっては3人兄弟が一緒に通う年もあり、親戚やスタッフに応援を頼みます。
また沖縄では女性は泳げない人が多いのですが、泳げないお父さんは大変。子供の教育上一緒にがんばらなければなりません。
ウエットスーツを買い、密かに練習をして遠泳に望みます。
そのときボランティアスタッフは子供たちより泳げないお父さんを心配しながら伴泳しなければなりません。そしてお母さんたちは船の上から声援を送り、ビーチでゴールの瞬間を心配しながら待っています。
ゴール前には感激して涙する父兄も毎年少なくありません。
渡嘉敷島一番の特産品
「あはりっ子」にとっても、父兄や地域の人々にとっても、この遠泳は子供たちを見守りながら、この環境のなかでたくましく生きていくことを教えていると思います。
そして泳ぎきった子供たちの満足感や達成感はきっと彼らのすばらしい財産になっています。
最近ではこの遠泳に感動して一緒に泳ごぎたいと、毎年訪れるお客様もいます。
もしかすると「あはりっ子」は渡嘉敷島一番の特産品かもしれませんね。

この記事の案内人は 【 がーじゅーリーダー しろー 】
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